数が少ないながらも増加している男性看護師は、女性看護師よりもキャリアアップしやすいというメリットがある。女性看護師は、出産や育児等で仕事ができなくなったり、場合によっては離職してしまうことも少なくない。一方、男性看護師はそういったライフイベントのタイミングで離職するということが少ないため、女性看護師よりもキャリアアップする機会に恵まれているといえる。ライフイベント時に仕事自体を見直さなければならないということが少ない男性看護師は、自身のキャリアアップについての計画を立てやすいのだ。

男性看護師がキャリアアップする方法として挙げられるのは、資格の取得だ。認定看護師や専門看護師は、特定の分野において深い知識や技術等を身に付けている看護の専門家だと認められる資格の一つ。認定看護師は患者に対して、専門看護師は患者とその家族に対して、質の高い看護の提供が可能な看護師だ。これらの資格を取得し、看護のスペシャリストとして活躍することでキャリアアップできるだろう。

看護部長、看護師長、看護主任等の役職に就くことでもキャリアアップが可能だ。病院や介護施設等の組織を発展させるマネジメント力がある看護師と認定される資格である認定看護管理者は、役職に就いてキャリアアップしたいという際に取得するとよい資格だ。さまざまな経験をして知識や技術を身に付けながらキャリアアップに役立つ資格を取得すれば、活躍の場を広げることができるだろう。